理事長あいさつ

(第5代)理事長 宮本 貞彦 (平成30年6月10日~ )


睦育英会によせて (平成31年3月寄稿)

 昨年(平成30年)5月の役員会で前任の二宮洋氏の後を受けまして、睦育英会の第5代目の理事長に選任されました宮本貞彦です。

 各代の理事長、役員方のご尽力により、当財団の事業が順調に進展していることを大変嬉しく感じるとともに重責も感じております。

 

 振り返りますと、この睦育英会は昭和52年8月に二宮芳太郎(私の母方の祖父)が創設して40年を超える年月が経ちました。時代の変遷とともに社会情勢等に対応するため、財団として事業内容の見直しも随時行なってまいりました。平成24年4月には、懸案となっていた一般財団法人から公益財団法人へ移行となり、返済なしの給付型奨学金制度を採用することができました。

 

 また奨学生の対象は愛媛県から宇和島市に限定し、より地域に密着した事業を展開できる公益法人となりました。育英会の事業は奨学金制度と海外研修派遣が柱となっていますが、今後はさらなる地元への社会貢献も行なっていきたいと考えております。

 

 一昨年は当育英会の40周年記念事業の一環として地元のコミュニティスクールへの助成、昨年は吉田町に激甚災害をもたらした西日本豪雨で被災した小中学校へのご支援もさせていただきました。昨年の豪雨災害からの復興への取り組みはまだ始まったばかりだと思います。これからも公益法人としての役目を認識の上、活動を進めていく所存です。

 

 私自身は東京で生まれ育ちましたので、睦育英会に役員として係るまでは数回しか吉田町を訪れたことはありませんでしたが、現在、毎年2、3回はこちらに来ております。祖父母は父方も母方も南予の出身ですので、回を重ねるごとに地元意識が高まります。

 創設者は明治・大正・昭和の時代を生き、睦育英会は昭和・平成、そして今年は新しい時代を迎えますが、その志を継承し永きにわたって存続、発展できますよう皆様のご指導、ご鞭撻をいただき専心努力してまいります。

桜の小道(愛媛県宇和島市吉田町)